アフリカの中間層-実際のところ、どの程度拡大しているのか?

 

2010年、アフリカの中間所得層は、1億2,000万人、人口の13.4%に達した。アフリカで多い海外在住者からの送金分を含めると3億人とも推定できる。AfDB(African Development Bank; アフリカ開発銀行)が調査結果を発表した。

中間層(Middle class)の定義は、1日あたり支出がUSD4からUSD20の層。
Middle classのうち、$4-$10層を Lower-middle class、$10-$20層を Upper-middle classと定義している。加えてMiddle classの前段階である、$2-$4層を Floating classと呼んでいる。

(図表はクリックで拡大)

国別で見ると、チュニジア、エジプトといった北アフリカに加え、ガボン、ボツワナ、ガーナ、南アフリカ、コートジボワール、ケニア、カーボベルデといったサブサハラアフリカの国々が、2割程度以上の中間層を有している(黄色がMiddle class)。

なお、別ソースの2008年データになるが、各国の各層を人数ベースでみたのが以下の表。サブサハラアフリカ各国のMiddle class(Lower+Upper)の人数は、ナイジェリアが1,500万人、南アフリカが980万人、エチオピアが660万人、ガーナが470万人、コートジボワールが390万人、DRCコンゴが310万人、カメルーンが300万人となっている。

調査結果によると、中間層は一般的に都市部や海岸部に住み、子どもの数が少なく、教育と食事へ貧しい層より多く支出している。農業従事者は少なく、給与所得者かスモールビジネスの自営業者が多い。また、中間層の規模と、高等教育の拡充、インフラ指数、ブロードバンド加入者数、インターネットユーザー数、出生率、平均寿命、GDP指数、人間開発指数の間には、0.5以上の相関がある。

中間層の拡大は多くの国で国内消費を増やしたため、冷蔵庫、テレビセット、携帯、自動車といった製品の売上は近年急速に伸びている。たとえばガーナでは、自動車と二輪車の保有数は2006年と比較して81%伸びた。中間層の存在によりアフリカの民間企業の育成が進みつつある。

中間層の拡大はまた、公的機関の信頼性も向上させている。中間層は教育を受け、情報を持っており、権利意識も高いため、政府に対し声をあげる。非営利団体のリーダーや活動家も中間層出身者が多い。

レポートでは、今後中間層の拡大可能性が高い国として、エチオピア、ナイジェリア、南アフリカを挙げている。

 

出所:
Africa’s middle class – how big is it really? (May 12, 2011)
AfDB (2011), The Middle of the Pyramid: Dynamics of the Middle Class in Africa

One Response to アフリカの中間層-実際のところ、どの程度拡大しているのか?

  1. これよくまとまっている。

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